おそらく日本でも3本指に入るであろう、手相家のNという先生に、ほぼ同時期に手相鑑定を受けた二人の未婚女性がいたそうです。
二人の手相には、そう遠くない将来(たしか翌年)には良いお相手が見つかり、結婚もできる線が現れていますと伝えたそうです。
A子さんは、喜び勇んで小躍りしながら帰ったようですが、B子さんは、半信半疑な顔をしながら帰宅の途につきました。
さてここからが問題で、A子さんは帰宅したその日から、早速嫁入り準備を始めたそうです!!
まだ目の前に恋人候補の影も形もないというのに(笑)
一方B子さんの方は、半信半疑のまま、たいした努力(婚活)もしなかったそうです。
さて翌年二人がどうなったかというと、A子さんには素敵な彼ができ、トントン拍子でアッという間にゴールイン(結婚)!!!
そしてB子さんは、いっこうに良きご縁に恵まれず、寂しい日々を送ったまま...。
この二人の話を聞いて、A子さんは早々に努力(婚活)したから当然で単純な話だと思ったら大間違いです。
これは望んだ「結果」から逆算して物事を進めていく、*バックキャスト法という望む結果を引き寄せる思考法のひとつです。
このバックキャスト法は、スポーツ心理学やメンタルトレーニングの先進国であるアメリカにおいて、プロスポーツ選手やオリンピック代表選手だけでなく、あらゆる階層分野でも応用されている思考訓練法です。
実際にアメリカだけでなく、世界中のトップアスリートは、身体的トレーニングにかける時間と同等、もしくはそれ以上の時間をイメージトレーニングに費やすといわれています。
バックキャスト法は、単なるおまじないや都市伝説ではなく、全世界で大勢の方がその効果を実証済みであり、もちろん私もその効果の恩恵をたくさん受けております。
都営住宅に入居したがっていた息子夫婦に、引越したかったら今すぐ少しずつでもいいから、荷造りを始めなさいと伝えたところ、相当な高倍率をかいくぐり、見事一発で当選を射止め、これには正直言った当の本人の私が一番驚きました(笑)
結婚は、理想のお相手であろうとなかろうと、私情を捨てて無理を通せば誰でもできるものですが、妊娠はそうはいきません。
バックキャスト法を使って不妊症に立ち向かうには、「諸刃の剣」と同様、それ相応の覚悟が必要となってきます。
しかし、結果ばかり気にしていては先に進めませんので、気を楽に、気持ちを柔らかくして、取り組みましょう。
元国際聖路加病院名誉院長、故 日野原重明先生は、100歳を越えても現役でした。
先生は、以前ラジオ番組の中で次のようにおっしゃっていました。
「目に見えないモノを大事にしてください」
病院での不妊治療や施術、薬や医療行為はすべて目に見えるモノです。
しかし、それとは反対に
・感謝
・いたわり
・思いやり
・いつくしみ
などの気持ちは
目に見えないモノであり、人が生きていくうえでとても大切なモノではないでしょうか。
バックキャスト法:未来を予測するうえで、目標となるような状態や状況を想定し、
そこから現時点に立ち戻り、やるべきことを考える思考法